超歓迎 世界史のなかの明治維新 : 外国人の視角から　坂田吉雄, 吉田光邦 編　京都大学人文科学研究所　1973年 日本史

★★★★

2024-04-19

日本の対中外交史、しかも中世を中心に記述された本は少ないと思います。 その意味でも興味深い内容です。 政治史とは違ってあまり取り上げられることの少ないテーマですね。

• yuchin413
• 35歳
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★★★★★

2024-04-12

鬼塚英昭氏の国際金融資本家系の本はほぼ網羅いたしましたが、その得意分野がどちらかというと昭和史の方に遙かに分があるのではないかと思いこの機会を境に上梓されているものを軒並み注文してみました。 お恥ずかしながら、私は昭和生まれですが、昭和史関連の本はこれが初めてでしたので、必然として固有名詞などをインターネットで調べながら読解することになりかなりの時間を要しましたが、それだけの価値はあった書だと思っております。 鬼塚氏の著書は、「参考文献の出所が怪しい」「色眼鏡をかけて物事を見すぎている」「想像箇所が多すぎる」などの批判もありますが、私は氏のこの書が過半数以上真実から逸脱したことに触れられているとはどうしても思えませんでした。 話の大筋は第二総軍、畑元帥・天皇とスティムソンとの内通、が重きを占めていますが、個人的にはどうしても当時上層部とアメリカ側で密かに原爆投下についての密約があったとしか思えませんでした。 有利な参考文献からの抜粋しかしていないとの揶揄もあるかもしれませんが、畑俊六元帥が戦後A級戦犯になっても、直ぐに娑婆に出て来たことや、余りにも上層部の関係人物の戦後の甘い扱いの処遇からもその怪しさは募るばかりです。 また、色々と憤怒を覚えた所もありますが、原爆投下後、被爆者の方達に対し、日本側から赤十字・ジュノー博士の支援の申し出を断ったこと経緯があったことなどは同じ日本人として大きな悲しみを募らされました。 帯には「日本人による日本人の殺し！」とかなり強烈な文句を書かれていますが、決して間違いとは言えない気がします。 陰謀論と思われる方もおられるかもしれませんが、昨今では東日本大震災の時の二転・三転していった政府の対応などみても、どの時代も権力者の弱者を虐げる姿勢を垣間見ると、あながち虚実に彩られたと早計に判断するのは難しい気がしてなりません。

• キーチャン67
• 23歳
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★★★

2024-04-17

『近衛文麿とルーズベルト』のうち、近衛文麿に関する部分を抜き出し、加筆し再刊したものです。他の歴史本では、あまり大きく扱われない近衛文麿のコミュニストぶりが、これでもかとばかりに白日の下に去晒されています。それにしても、近衛のコミュニストでのシンパシーは、この時代の知識人にある共産主義への憧れきたものなのか、それとも公家出身ゆえブルジョア階級に対する自己嫌悪がそうさせたのか、その辺りも興味が沸いてきました。

• リュウとコロ
• 31歳
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